さぁさぁ、連載企画同期ブログ探訪第4回はtomohiko氏の所へお邪魔しましょうか。
…ってそんな企画だったのかよ(完全あとづけ)
元々彼はそんなに頻繁に更新するひとじゃないけど、最近も忙しいのかな?

というかあれだ、私が暇人しすぎてるんだな。(苦笑)
交換を頼んだ部品は15日納入とか言われて、あと1週間何をしようか何ができるか
何をしなきゃいけないか、必死で考えている管理人@修士2年生です。
調べ物ばかりの日々はどうも日記ネタにならない。。。
まぁいいさ。こうして同期ブログ廻ってネタ貰ってくるから。
それにしてもだ。ウチの同期はなんでったってこんなに小難しいことをブログに書く
人が揃ってるんだろうね?さすがはこの大学の大学院生だわ(笑)
とか言いつつまぁ、いっつも勉強させていただいてますので感謝です。>皆様


公立小学校の英語必修化についてだそうで。
これでも一度は文部科学官僚になろうと思った人間ですから、教育についても
いくらかは考えてるんですよ。

環境もそうなんだけど、教育というものもまた国策として何かを定めたときに
その影響が返ってくるまでに相当長い期間がかかるもの。もちろん、一個人の
レベルで見るならば教育が変わればすぐにでも何らかの変化はあるものだけど
ここで言うのは、社会に対するインパクトというものの話。

日本の教育制度は、最近だとゆとり教育の揺り戻しが話題にされていたりしますが
もっと大きな目線で行くなら「ゆとり教育」への流れがこの20年だか30年だかの
スパンでじわじわと進んできたといえるでしょうか。私らの頃でさえ、もっと前に
比べたら教科書がだいぶ薄くなったと言われてたですから。

「学ぶ内容を厳選している」といえば聞こえはいいかもしれませんが、その実
テーマを減らさないと、ひとつひとつのテーマを十分に理解できたといえるレベルに
到達できない、という感じでしょうか。
なんでそうなったのか、と考えるとやっぱり子供がものを考えなくなったから
なんじゃないかなと思います。
ものを考えなくても生きていける社会になったから。
衣食住、さらには娯楽とかだって受身的に得られる世界ですからね、物事を考える
下地というものがない気がします。

物事を考えるというのは、状況観察と分析、そして論理構成。
これを身に付けないことには、いかに知識を蓄えたつもりでも何の役にも立たない
単なるデータ羅列でしかない。データベースとすら言えない。
根本的なことを言ってしまうならば、こうした観察分析と論理構成は学校で机に
向かって学ぶようなことでは済まないわけですが、といって「社会を変えなければ」
という言葉をただ標榜するだけでも何にもならないわけで。

じゃぁこんな時代の中で学校はどう子供を教育していくべきか。
某知事が言ったという「英語より母国語」。たしかに尤もなことだと思います。

さらに進めて言うなら、国語といっても言語学的な意味での「日本語」の科目と
論理構成・論理展開を考える科目(今だと「読解」とでもいうのでしょうか?)を
もう少し明確に分割独立させてもいいのではないかなと私は考えています。
もしかしたらその中で英語という言語をツールのひとつとして使う事もありうる
かもしれませんけれど。
同様に、数学的な話も論理展開の一例として理解できるようになればいいと思う
わけです。というか「いいと思う」というより「そうあるべき」ですかね。

理科と社会から生まれた生活科という科目。これも私は直接請けたことは無い
わけで細かいことは判ってないですけれど、その本質は状況理解と分析の能力を
身に付けるための科目として取り入れられているはずです。
結果的にどのような授業がなされているかはまだまだ定まってないみたいですし
統合によって合計時間が圧縮されてるらしいことは憂慮する事態だと思うのですが
科目自体が目指す方向性としては、私は賛成。

とすると、もう1つ新しい科目「総合学習」という時間が、観察し分析した情報を
統合して論理構成するための時間として使えるんでしょうかね?それとももう一段
進んだ先の話で、構成した論理を表現するための能力を養う所?
この辺、不勉強なもので私はその基本的方針を知らないため何とも言えません。

ともかくは、論理構成の能力を磨く時間を確保するべきって事です。
そうするためには、今の少ない授業時間数でさらに英語必修化が必要なのかと
考えると、必ずしも最優先課題ではないのではないでしょうか。
小手先の技術として英語を詰め込んでも、多分何にもならないでしょうから。

個人的には、授業時間数が削減されていること事態がもっと根本的にまずい事と
思ってまして、義務教育の完全週休二日は私はかなり反対。
それと同時に、土曜も含め充実した教育を受けさせるためには(良質な)教員の確保
もまた急務であるわけで、そういうところに課題は一杯あるんじゃないでしょうかね。
英語必修にしたって教えられる(能力+余裕)先生どこにいるのよ?